2015.09.15

デザイナー必見!外出先でデザインが完結できる3つのiPad用Adobeアプリ

日本時間の9月10日にあったアップルの新作発表イベント。
特に会場が沸き立った、新型iPad ProとAppleペンシルの発表において、
Adobeの担当者により、ほんの2,3分で紙面デザインを完成させるというデモがありました。

今回はその時使われた3つのAdobeのiPad用アプリをご紹介したいと思います。
デザインや編集を仕事にされている方必見ですよ。

目次

アップル発表会で使われた3つのAdobeのiPad用アプリ
外出先でもiPadで簡単にページやサイトのモックアップを作成できるアプリ「Comp CC」
|基本的な使い方①:大まかなレイアウトを作る
|基本的な使い方②:フォント/色/ブラシ/画像の配置などのディティール調整
|基本的な使い方③:PC用のデザイン系Adobeソフトとの互換性あり
|Comp CCは今からでも、既存のiPadで使用可能でしかも無料!
一瞬で写真の女性が笑顔に!脅威の新型レタッチアプリ「Photoshop Fix」
Appleペンシルなら高精度のイラストやスケッチが描けるアプリ「Photoshop Sketch」
|iPadの特性を利用した直感的なジェスチャー操作
|豊富なブラシパターンで繊細な手描き感を再現
|Photoshop Sketchも今すぐ無料で利用可能
絵具のいらない絵筆!超高感度スタイラスペン「Appleペンシル」併用で繊細な表現も可能に
まとめ:iPad Proがクリエイティブの現場を変えるかも

アップル発表会で使われた3つのAdobeのiPad用アプリ

まずはアップル発表会で行なわれた、実際のデモムービーをご覧ください。



いかがですか?
クリエイティブの現場におられる方にはなかなか衝撃的な映像ではないでしょうか?
真っ白だった紙面が、およそ3分ほどで完璧な紙面デザインが完成しています。

このデモ使われたAdobeのiPadアプリは以下の3つ。

① レイアウトを行なった「Comp CC」
② 一瞬で写真の女性が笑顔にした「Photoshop Fix」
③ イラストやスケッチが描ける「Photoshop Sketch」

早速3つそれぞれのアプリの特性を大まかにご紹介していきます。
 

外出先でもiPadで簡単にページやサイトのモックアップを作成できるアプリ「Comp CC」



まずはじめに使われたのが、モックアップ作成用アプリ「Comp CC」。

Webサイトや印刷物を制作する際に、まず基本的なレイアウトやバランスを見るための
モックアップを作成する手順があります。
Comp CCはこの作業をiPadの画面上で直感的かつ簡単に行えるようにするものです。

以下のムービーとてもわかりやすく紹介されていたので見てみましょう。


 

基本的な使い方①:大まかなレイアウトを作る

画像やテキストなどのオブジェクトを配置して、印刷のプロジェクトや、
モバイルアプリ、ウェブサイトなど大まかな作品のイメージを制作することができます。

Comp CCは、iPadならではの直感的な操作が特徴で、決められた描画ジェスチャーを
指やスタイラスペンで行なうと、それに応じたオブジェクトが出現します。

例えば、四角であれば正方形、バツ印であれば画像など
他にもテキストボックスや見出しなどのジェスチャー操作もあります。
また、他のAdobeモバイルアプリと同様、”一つ前に戻る”ジェスチャー操作も行えます。

基本的な使い方②:フォント/色/ブラシ/画像の配置などのディティール調整

さらに、「Creative Cloudライブラリー」を用いて、Photoshop、Illustratorなどで
利用している画像、色、テキストスタイル、ブラシなどのアセットも活用できます。


また、フォントライブラリ「TypeKit」からフォントの追加も可能
欧文フォントのほか、「Adobe Creative Cloud 2015」で追加された日本語フォントも利用できます。
もちろん、テキストはセンタリングや右ぞろえといった配置も可能です。

基本的な使い方③:PC用のデザイン系Adobeソフトとの互換性あり

さらに嬉しいのが、作成したカンプは、Photoshop、Illustrator、InDesignに送信できます。
これで、移動時間にせまい場所でPCをひろげなくても、
iPadでカンプを作成し、それをベースにPCで完成品を作り上げる。
といったことができるんです。

これだけでも十分魅かれますね。

Comp CCは今からでも、既存のiPadで使用可能でしかも無料!

なおComp CCは、2015年6月16日に日本でのリリースが開始されているので、
今からでも使うことができますし、既存のiPadシリーズでも使えます。

しかも!まさかの無料!
無料で使える2GB以上のCreative Cloudのストレージ拡張は有料ですが、
無償のCreative Cloud メンバーシップに登録すれば使用可能です。

さすがだぜ!Adobeの兄貴!

→ AdobeのComp CCのページはこちら
 

一瞬で写真の女性が笑顔に!脅威の新型レタッチアプリ「Photoshop Fix」

次に、会場を最も沸かせた、
瞬殺でプロ級のレタッチができるiPadアプリの「Photoshop Fix」



紙面左に配置した女性の写真。
笑顔が足りないとのことで、Photoshop Fix起動。
iOs9からの新機能のデュアル画面がその真価を発揮。
左側で紙面画面、右側でPhotoshop Fixを同時に操作できます。



「女性に笑顔が足りない!」とのことで、ツールを使うと、
指先で口のあたりをなぞるだけで、女性の顔を笑顔に修正しました。

おいおい、プロのレタッチャーも真っ青だぜ!

驚くべきレタッチ機能ですね。
なおこのAdobeのPhotoshop Fixの詳細は10月に開催される
Adobeのカンファレンスで明らかにされる
そうです。

うーん、発表が待ち遠しいですね。

Appleペンシルなら高精度のイラストやスケッチが描けるアプリ「Photoshop Sketch」



最後に 、まるでスケッチブックのように、自然な描画ができる「Photoshop Sketch」。

多くのクリエイターが Photoshop の描画機能とペンタブレットの組み合わせで、
絵画やイラスト、キャラクター作りなどを行っています。

このPhotoshop Sketch と iPad の組み合わせは、その作業をスタジオから外へ。
スケッチブックと同じ感覚で、外出先でも高精度なデジタルデータが作成可能なんです。

ちなみにPhotoshop Sketchはビットマップアプリなのであしからず。

iPadの特性を利用した直感的なジェスチャー操作

一本指、二本指、そして三本指による各種ジェスチャー操作でキャンパスを扱うことができます。

・キャンパスの拡大/縮小: 二本指でピンチイン/ピンチアウト
・パン: 二本指で長押しするとパンモードになり、そのままスワイプ
・取り消し/やり直し: 二本指で左スワイプが取り消し、右スワイプがやり直し
・履歴スクラブ: 三本指長押しで履歴スクラブバー表示。そのまま左右にスクラブ

豊富なブラシパターンで繊細な手描き感を再現




Sketch に搭載されている基本的なブラシは4種。
鉛筆、サインペン、筆、マーカーの4つのテイストを表現します。



ここからがスゴい。
本物の画材を使った描画のように重ねて描いてみてください。
同色の重ね塗りや混色といったリアルな表現を行うことができるんです。

また、Adobe Ink を使うと、筆圧に応じて表現することが可能になり、
よりリアルなテイストを出すことができます。



もっと多彩なブラシが欲しい場合は、カスタムブラシを使用。
標準で用意している5種のAppブラシに加え、
Adobe Brush CCを使って制作したカスタムブラシや、
Creative Cloud ライブラリに登録されたカスタムブラシも利用できます。

Photoshop Sketchも今すぐ無料で利用可能

こんな絵描きには夢のようなアプリ「Photoshop Sketch」もなんと無料!

その優しさは一体どこからくるんだい!Adobeの兄貴!

App Storeから無償でダウンロードして直ぐに使い始めることができます。
早速私も入れてしまいました笑

→ AdobeのPhotoshop Sketchのページはこちら

絵具のいらない絵筆!超高感度スタイラスペン「Appleペンシル」併用で繊細な表現も可能に



Appleも負けてはいません。
これらAdobeの3つのiPadアプリをより繊細な表現を可能にする、

「Apple Pencil(アップル ペンシル)を発表しました。

今までのスタイラスペンは丸っこくて、とてもじゃないけど、
繊細な描画やタッチは描けなかったんです。
それが今回、筆圧や傾きまで感知しつつ、ペン先が細いので、
より繊細で、ストレス無く手書きのような表現が可能なんです。
特に前述の「Photoshop Sketch」との相性はバッチリです。

これで、外出先でも、カフェや出先でも、
絵具なしで繊細な絵が描ける!


ただ、惜しむらくは、、、
iPad Pro専用なので、Airやminiでは使えないんですよコレが!!

アップルさん、マジ勘弁してくださいよ、、、
去年iPad Air2買っちゃったよ〜(泣)

ちなみにApple Pencilの価格は99ドル(約1万2000円)。
今年の11月発売予定
です。

まとめ:iPad Proがクリエイティブの現場を変えるかも

いかがでしたか?

新型iPad Proは13インチの大きなディスプレイに、メモリは4GB。
さらに、iOS 9では画面のデュアル表示ができるようになっていますので、
何かをデザインしたり、クリエイティブに利用するためのスペックは十分です

そこに、今回ご紹介したAdobeのアプリがあれば、
デザインに必要な、レイアウト、写真のレタッチ、イラストの描画

その作業が、外出先やカフェでも、PCと同じかあるいはそれ以上の
クオリティや表現力で行なえるかもしれません


オフィスでこもりがちなクリエイティブの現場を外に向けさせる、
画期的なツールといえるのではないでしょうか?

今後の動向が楽しみですね。
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